パジェロのディーゼルエンジンについて


リコール届出番号 3441 リコール届出日 平成26年10月16日 リコール開始日 平成26年10月16日

不具合の部位(部品名) ①原動機(タイミングチェーンテンショナー)
②原動機(エンジン制御用コンピュータ(エンジンECU))
③原動機(ターボチャージャ)
基準不適合状態にあると
認める構造、装置又は
性能の状況及びその原因
①  タイミングチェーンテンショナーの張力調整機構の構造が不適切なため、 タイミングチェーンにかかる張力が不足して、エンジン駆動中に異音が発生することがあります。 そのため、そのままの状態で使用を続けると、タイミングチェーンが破損し、最悪の場合、 エンストして再始動できなくなるおそれがあります。
エンジンECUの燃料噴射プログラムが不適切なため、 燃料噴射の学習機能が正常に機能しないことがあります。 そのため、DPF(ディーゼル粒子状物質除去装置)に過剰に煤が堆積し、そのままの状態で使用を続けると、最悪の場合、 エンストして再始動できなくなるおそれがあります。
ターボチャージャの可変ノズルベーンを駆動するリンク部の耐食性が不十分なため、 当該リンク部が発錆して固着する場合があります。 そのため、エンジンECUが過給圧異常を検出してエンジン警告灯が点灯し、 出力制限を伴うフェールセーフモードに入るとともに、排気ガス濃度が基準値を超過するおそれがあります。
改善措置の内容
①  全車両、タイミングチェーンテンショナーを対策品と交換します。 また、タイミングチェーンシステムを点検し、損傷が確認された場合は、システム一式を新品と交換します。
エンジンECUのプログラムを対策品に書き替え、燃料噴射学習を実施するとともに、DPFを点検し、 煤が過剰堆積しているものは新品に交換します。 また、メンテナンスノートの「コモンレール噴射システム噴射量補正」点検整備方式のページにシールを貼り付け、 正しい記載内容に訂正します。 なお、エンジンECUが対策済みの車両は、メンテナンスノートの訂正のみを実施します。
全車両、ターボチャージャの可変ノズルベーンを駆動するリンク部のターンバックルを対策品と交換し、 エンジンECUのプログラムを対策品に書き替えます。


型式 通称名 リコール対象車の車台番号の
範囲及び製作期間
リコール
対象車
の台数


ADC-V88W パジェロ V88W-0200101 ~ V88W-0300160
平成21年3月18日 ~ 平成22年8月25日
170
170
170
170
LDA-V88W V88W-0400101 ~ V88W-0700240
平成22年9月3日 ~ 平成26年3月19日
775
771
775
671
ADC-V98W V98W-0200101 ~ V98W-0300425
平成20年9月1日 ~ 平成22年8月26日
1,742
1,742
1,742
1,742
LDA-V98W V98W-0400101 ~ V98W-0701359
平成22年9月1日 ~ 平成26年3月24日
6,184
6,148
6,184
5,335
  (計4型式) (計1車種) (製作期間の全体の範囲)
平成20年9月1日 ~ 平成26年3月24日
(計 8,871台)
8,831
8,871
7,918
注意  1.  お客様のお車が対象となる車両かどうかにつきましては、 当サイトのリコール等対象車両検索 でご確認ください。
2.  対象車の製作期間は、ご購入の時期とは異なります。
3.  対象車でも、全ての項目に該当するとは限りません。 詳しくは最寄りの販売会社、またはお客様相談センターにお問合せ下さい。